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十一月某日 晴

粗品でいただいた、白いボールペンが気に入った。
粗品の割には、きちんとした造りで、ペン先部分が金属になっており、重みがあって書きやすい。
つかうのがもったいなく思い、しばらくつかわずにとっておいたのに、いつのまにかペン先の金属の部分だけなくなってしまう。

さみしくて、ペン先の部分がないまま、書けないペンをしばらく寝かせておくが、ゆっくりと気持ちの整理をつけ、先日ようやく、ボールペンを処分することができた。

そんな矢先、なんと、なにかの拍子に、ひょっこりとペン先の部分だけが絨毯にころがっている。一度みてみぬふりをしてみるが、やはり間違いなくあのペンの一部だ。
くやしくてくやしくて、じっとりとペン先の部分をみつめる。

これまでの人生もなんだかこんなふうだった気がして、輾転反側しながら、情けない思いに沈む。